改良復旧を促進

決壊した天井川を視察する赤羽国交相、斉藤副代表ら=17日 広島・三原市

17日、記録的な大雨で浸水や道路の崩落など被害が相次いだ広島県内各地を訪れ、被災状況を調査するとともに復旧の進ちょくを確認した。公明党の斉藤てつお副代表らが同行した。住宅街が浸水した竹原市本町へ。床上浸水の被害に遭った藤井酒造株式会社の藤井善文社長は「2018年の西日本豪雨とほぼ同じ高さまで水に漬かり、約1万本の日本酒を廃棄せざるをえない」と窮状を訴えた。

続いて、沼田川の支流・天井川の堤防が決壊した三原市沼田東地区を訪問。約20メートルにわたって破堤し、約5ヘクタールの農地が浸水する被害が発生した。現在は大型土のうによる応急復旧が完了し、今秋以降の本復旧をめざす方針という。一連の視察を終え、赤羽国交相は「再び被害が発生するのを防ぐため、改良復旧の視点で抜本的な対策を進めたい」と語った。