「福島イノベ構想」着実に

創造的復興へ研究施設を視察 党加速化本部

ロボットの遠隔操作を視察する赤羽本部長(左から2人目)、高木政調会長(右端)ら党復興加速化本部=3日 福島・南相馬市

「福島イノベーション・コースト構想」を着実に前進――。公明党東日本大震災復興加速化本部(本部長=赤羽一嘉幹事長代行)は3日、福島県南相馬市の福島ロボットテストフィールド、同浪江町の福島国際研究教育機構などを訪れ、研究開発の現場などを視察した。赤羽本部長、高木陽介政務調査会長らが参加した。

ロボットテストフィールドでは、生体信号を活用したサイボーグ技術を体験。赤羽本部長が、手元の機器で物をつかむ操作を行うと、それに応じて遠隔ロボットが作動し、物をつかむことができた。また物をつかんだ際に手応えも伝わるようになっている。開発企業は、廃炉作業など遠隔技術が求められる現場での実用化をめざしていると説明した。

一方、今年4月に設立された同機構では、山崎光悦理事長と懇談。山崎理事長は、福島イノベーション・コースト構想の中核拠点をめざし、地元の学術機関などと連携する輪が広がっていることを説明した上で、優秀な研究者を集めるため住居整備など生活環境の改善が欠かせないと訴えた。

赤羽本部長は「地域の新たな活力をつくる重要な取り組みであり、“創造的復興”を果たすため全力で後押しする」と述べた。このほか一行は、福島県飯舘村、大熊町、双葉町で先行除染地域なども見て回った。