熊本地震から復旧 新阿蘇大橋が開通

新阿蘇大橋の開通を喜び合う赤羽国交相(中央右)ら=7日 熊本・南阿蘇村

赤羽一嘉国土交通相は7日、2016年4月の熊本地震で崩落し、架け替え工事が進んでいた「国道325号新阿蘇大橋」(熊本県南阿蘇村)の完成と開通を記念する式典に出席し、あいさつした。公明党の江田康幸、吉田宣弘の両衆院議員と党県本部の城下広作代表(県議)が同席したほか、吉田久美子党女性局次長、同県本部の県議、市議が駆け付け、開通実現を喜び合った。

新阿蘇大橋は、崩落した旧橋から約600メートル離れた下流に建設された。片側1車線で、全長525メートル。国が復旧工事を代行し、同年11月に工事用道路の整備に着手。早期復旧に向け、高度な施工技術の導入や24時間態勢での作業を実施してきた結果、工期を通常よりも約1年4カ月短縮した。国交省熊本復興事務所によると、九州自動車道熊本インターチェンジから同村役場までの所要時間は33分。震災直後に比べ約半分の時間に短縮され、熊本都市圏から南阿蘇方面へのアクセスが大きく改善する。

式典の席上、赤羽国交相は「新阿蘇大橋の開通により、阿蘇地域の交流人口の増加や観光の活性化など、地方創生の動きが大きく進むと確信する」と述べました。(2021年3月8日付 公明新聞)