特急列車の旅、車いすで

民鉄初、東武鉄道が新基準適用の車両導入
赤羽氏らが利用者と試乗

東武鉄道の新型特急「スペーシアX」に試乗する赤羽氏(右から3人目)ら=20日

公明党の赤羽一嘉幹事長代行は20日、民鉄で初めて車いす用フリースペースの新基準を適用し、7月15日から運行を開始する東武鉄道の新型特急「スペーシアX」に車いす利用者と共に試乗した。輿水恵一、福重隆浩の両衆院議員が同行した。

特急車両1編成の座席数が500席未満の場合、3カ所以上の車いすスペースを設けることとした新基準に照らし、スペーシアXでは、3席分のスペースが設置された。案内に立った東武鉄道の担当者は、当事者の意見を踏まえ、洗面台やコンセントの高さを工夫するなど、利用しやすくしていると紹介した。

試乗に参加したDPI(障害者インターナショナル)日本会議の佐藤聡事務局長は「(車内が)広く、『車いすでどうぞ』と車両から言われているような感じだ」と喜びを語った。ほかの参加者からも「車いす同士で向かい合って過ごせた」「電動車いすで旋回できるくらいトイレが広くうれしい」などの感想が聞かれた。

特急や新幹線の車いすスペース拡大を強力に推進してきた赤羽氏は、東武鉄道の尽力に感謝の意を示すとともに「こうしたことが当たり前の公共交通にしていきたい」と話した。