事業仕分けの不可思議さ

今年一年を振り返り

「事業仕分け」は、何故、与党だけで行うのでしょうか?それも国会の外で!?「事業仕分け」は、本来、国会の決算行政監視委員会の場で、与野党そろって議論するべきでしょう!

「政治主導」と言いながら、何故、仕分け人に責められるのは、各省庁の局長なのでしょう?「政治主導」というのなら大臣・副大臣・政務官の政務三役が答弁するべきでしょう!随分、都合の良い「政治主導」ですね!?

「事業仕分け」の内実は、官僚は国会議員に反論できないという構造的立場につけこんで、官僚の説明も充分にさせぬまま、担当国会議員に恫喝的に頭ごなしに批判させているのが実態です。まるで、安っぽいプロレスみたい、と言ったらプロレスファンに怒られてしまうかな!?

「仕分け人」たる一般議員は、どういう基準で選出されたのでしょう?大半の方が民主党の応援団のように見えますが・・・

昨年仕分け人であった一人が、事業仕分けの場で、「私は国民の代表なのだから、もっと真面目に答弁せよ!」と怒鳴ったとかの報道がありましたが、この人は、いつ、どういうプロセスで国民の代表と認定されたのでしょうか?もちろん、この方が国民の一人であることは認めますが・・・

いまや民主党にとって、この公開人民裁判スタイルの政治ショーだけが、党支持率の回復の最後の手段と認識されているせいか、自ら編成した予算についても「再・事業仕分け」もするのですから、何をかいわんやですね。もっと、政府与党という立場と責任を重く受け止めて欲しいと思います。