2007/4/11

国土交通委員会
○赤羽委員

 公明党の赤羽一嘉でございます。  本日は、三十分間でございますが、地域公共交通の活性化及び再生に関する法律案についての質疑をさせていただきます。どうかよろしくお願いいたします。  まず、本法律を立法する背景というか、その動機について確認をしたいと思うんです。  少子高齢社会が進む中で、私の地元でも、神戸市ですら民間鉄道を初めとする地域公共交通は大変経営が厳しい状況にあって、私の認識では、大変な状況になる可能性がある、今から手を打たないと大変厳しい環境に陥ってしまう。

 例えば、鉄道でいうと、その輸送量というのは大変すぐれたものがあるけれども、これは今需給調整の規制緩和をやっていますので撤退することも可能だ、そこで鉄道が撤退をされると一挙に地域の住民の足が立ち行かなくなってしまう、そういう相当シビアな状況認識によってこういう体系的な法律をつくろう、そういう意気込みからなのか。

 もうちょっと、すごく皮肉っぽく見ますと、例えば富山市のLRTなんか、最初、地域でそういうものが出てきて、その中で、上下分離というようなことをお願いしたい、鉄道と同じような考えにしてもらいたいというようなことからこういう法律ができたのかということでは、立法の動機というか、そこがどうであるかで相当この法律の運用のされ方が違ってくるのではないかということを、この法律をつらつら読んでいますと思います。

 まず、地域公共交通に対する国土交通省としての現状認識はどうなっているのか、そのことに基づいての今回の本法の立法化なのかということを確認させていただきたいと思います。

○宿利政府参考人 お答えを申し上げます。  まず、私どもの地域公共交通に対する現状認識でありますが、赤羽委員から今お話がございましたように、各地によって状況はもちろん違いますけれども、サービスの質の低下であるとか、あるいは空白地帯の出現であるとか、あるいは事業者の経営の悪化であるとか、いろいろ極めて厳しい状況にあると考えております。その上で、我が国の社会構造自体が、急速な少子高齢化の進展を初め、大きく変わってまいりますから、そういう意味で直ちに対応しなければならない課題があると思います。  主たる課題を考えてみますと、一つは、高齢者を初めとする地域住民の自立した日常生活や社会生活の確保がおぼつかなくなっている地域が拡大をしているということに対して早急に対応しなければならないこと。それから、活力ある都市活動の実現、まちづくり、こういう観点から公共交通の果たす役割が極めて大きいこと。観光振興を観光立国推進基本法などに基づいて国を挙げて進めていく必要がありますが、このためには質の高い公共交通のサービスが不可欠であること。それから、地球環境問題といったものも差し迫った課題であること。こういうことから、地域の公共交通の活性化、再生をあらゆる取り組みを通じて実現することが喫緊の課題である、こういう認識からこの法律を立案したものであります。  実は、地域によっていろいろと創意工夫がされて改善されつつある事例もありますので、そういう取り組みをきちっとした制度をつくることによって容易にする、それで合意ができましたら、それを国として総合的に支援するという形をこの機会にしっかりつくっておきたいということでございます。  簡単に申し上げますと、そういう大きな問題意識からこの法律を立案、提案させていただいているところでございます。
○赤羽委員

 ありがとうございます。  法律の目的が多岐にわたるのはいいんですけれども、恐らく今局長の答弁の中でも、いわゆる高齢社会における高齢者の、自家用車を運転できない人たちの足をどう確保するかというのは、過疎地域だけではなくて、政令都市の中でも極めて深刻な問題になる、状況が進行しつつあるということ、ぜひその点の視点を最優先にして取り組んでいただきたいとまず申し上げておきたいと思います。

 次に、法律の仕組みについてでありますが、一つは、先ほどの大臣の御答弁にもありましたが、地域の実情に一番よく精通している市町村が中心となって総合連携計画をつくる、これは大変すばらしいことだと思うんですが、その中で、まず主務大臣が基本方針を作成するということになっています。地域が主体という中で、国のガイドライン、基本方針となるものを主務大臣がつくられるという、この基本方針というのはどんなこと、何をねらいとしているのか、またどんなものになるのかということを一つ確認したい。

 もう一つ、住民グループがその地域で、多分バス路線を廃止したというような空白地帯になっている地域もかなり出てくると思うんですが、その地域の住民グループがみずから協議会参加への提案制度がもらえたというのは、私は、国土交通省の行政の中で大変画期的なことだというふうに思っておりますが、提案された方の市町村は、その提案を受け入れない場合もあるわけですね。受け入れないときにはちゃんとその受け入れない理由というものを明示する必要があると思いますが、その点については今回の法案でどうなっているのか。  二点についてお願いします。

○宿利政府参考人 お答え申し上げます。  まず一点目の、国が基本方針を定める意義でございますけれども、これはいわゆるガイドラインとして定めるものでありまして、地域公共交通の活性化や再生を進める意義でありますとか目標でありますとか、どういう基本的な考え方で総合的に取り組んでいくのがいいのかといった、それぞれの地域が取り組みをするに当たってよりどころとなるような方向を示すものでありまして、決して何らかの国の考え方や方針を押しつけるようなものでは全くないということを御理解いただきたいと思います。  それから、二点目にありました、住民グループが提案ができるかというお話でありますが、この法案の七条で市町村への提案制度というのを規定しておりまして、住民グループを含めます関係者、利用者は、計画の素案を提示した上で具体的な計画策定の提案ができることになっております。  また、この提案に基づいて計画を作成するか否かについては、市町村はこれを公表しなければならないことになっておりますし、仮に作成しないということであれば、その理由を明らかにしなければならないことを法案の中で明示して規定しているところでございます。
○赤羽委員

 今のお答えの中にもありましたように、これからは、地域公共交通というのは、住民の皆さんたちもみずからの問題としてどう考えていくのか、かかわっていくのかということが問われていく時代になるというふうに思っておりますし、また行政も、透明度の高い、公開性の高い行政が迫られているという意味では、私は、今回の仕組みは大変よいものだと高く評価をするところでございます。

 ちょっと順番が違うんですが、次に、地方鉄道について質問を移らせていただきたいんです。  実は、地方公共交通には鉄道、バス、船等々あるんですが、その中でも鉄道に対する国の補助金というのは相当限られているということがあります。今、近代化補助金ということで、今年度二十三億円の予算がついているわけでありますけれども、正直言いますと、私の神戸でも、神戸電鉄とか北神急行、また、多分大手に入ると思いますが、山陽電鉄ですら、経営は大変御苦労されている状況だというふうに思います。それはもう明らかに少子高齢化の社会の波を受けていて、もうやりきれないと。さはさりながら、一方では公共の役割は大きいわけでありまして、プライベートセクターといいながらも、仕事はパブリックな仕事をしている。

 このことについて何らかの支援措置というか仕組みをつくっていかないと、私は、近い将来、民間鉄道会社というのは立ち行かなくなる状況にあるのではないかということを大変心配しております。

 これは多分、財務省の考え方は、民間所有のものについて直接国の予算を入れるということに大変抵抗しているというふうに思いますが、それはもちろん個人の家とか何かという話とは違うのではないか。民間鉄道というのは、プライベートセクターではありますけれども、繰り返しになりますが、その働きはパブリックなものですから、そこに国の予算を入れて住民の足を確保するというのは、私は、公共的な意味合いというのは大変高いのではないかというふうに考えております。

 それで、まず確認したいのは、諸外国では、プライベートセクターで走らせている鉄道でも、そこに国の予算が入っている事例というのは多分あるのではないかということについて、もしわかるようでしたら、確認をお願いしたいんです。  それと、昨日の参考人の方々の陳述の中で、多分、富山市の話だったと思いますが、富山市の場合は、ハードの部分は市が負担する、市の税金で賄う、しかしソフトの運営は鉄道事業者にやってもらう、こういったことも一つの考え方なのではないか。その逆もあるのかわかりませんが、今までのような仕組みというのは少し考えないと立ち行かないのではないか。

 特に、財源という話が出てくるときに、ここもいろいろな議論があるのは承知していますが、道路特定財源の使用の中で、いろいろな環境対策というような中に、この公共交通を守るということが環境対策にもつながるというような視点から、今、大臣からこうするべきだ、こうしたいというような御答弁があるとは思わないんですが、地方の鉄道の存続についての仕組みのあり方というものをまず国土交通省内で議論を熟成させていただきたいというふうに私はお願いしたいんですが、この点についての御所見があれば。

○平田政府参考人 お答え申し上げます。  地方鉄道の活性化と再生につきましては、ただいま委員御指摘のように、国としても、大変厳しい財政状況の中ではありますが、従来から関係自治体と連携をしながら、地方鉄道の維持を図る観点から、経営基盤が脆弱な事業者が行います安全性の向上でありますとかサービスの改善を図るための設備の整備につきまして、近代化補助制度による財政支援を行ってきたところでございます。  特に、平成十七年度からは、鉄道事業者と地元関係者が連携を行いまして地方鉄道の活性化を図るいわゆる再生計画を策定した場合には、パーク・アンド・ライドのための駐車場、駐輪場の整備でありますとか新駅の設置などを補助対象事業に加えると同時に、この場合の国の補助率につきましても五分の一から三分の一にかさ上げを行うなど、近代化補助制度の拡充を図ってきたところでございます。  さらには、平成十九年度、本年度からは、このうち、自治体によります駅を中心としたまちづくりと、地域の企業でありますとかNPO、住民などによります先進的な利用促進のための取り組みに対して重点的に支援を行う方針としております。  本法案におきましては、地域におきまして鉄道を支える意欲のある取り組みを進展させるような環境整備を行うということを主眼としておりまして、鉄道事業者と沿線自治体及び地域住民が連携をしたような意欲的な取り組みに対して、私どももできる限り支援していきたい、またその支援の充実を幅広く検討していきたいと考えております。  具体的に申し上げますと、現在、我が国の鉄道が直面している諸課題につきまして、交通政策審議会の鉄道部会、この部会において審議を行っていただいているところでございます。この中で、ただいま委員の方から御指摘いただきました諸外国の事例とも比較しつつ、地方鉄道の活性化のための支援方策のあり方についても議論していただいているところでございます。  今後とも、本法案の趣旨でありますとか交通政策審議会におきます審議を踏まえて、適切に対応していきたいと考えております。
○赤羽委員 今の局長の御答弁にありましたね。近代化補助制度というのは、たしか私の記憶では、対象がいわゆる地方ローカル線に限られていたんじゃなかったですか。その対象となる条件というか、細かいことで恐縮ですけれども、教えていただけますか。
○平田政府参考人 この近代化補助制度の適用対象の補助対象事業者でございますが、赤字ローカル線に限定されることなく、原則といたしまして、赤字路線、かつ、全事業で赤字または一定規模の黒字事業者をも対象としているところでございます。
○赤羽委員

 済みません、頭がよくないものですからよくわからないんですが、要するに、そういう仕組みがあって、近代化補助の中でもパーク・アンド・ライドとか新駅という新しいものに対しても補助するようにした、その努力はわかるんですが、予算総額が、多分シーリングをかけられているのでふえない、二十三億円だ。バス事業については国費が七十二億円入っていたりとか、離島航路でも三十八億円かかっているといった状況の中で、私が申し上げたいのは、このままでいくと、予算のシーリングのままでいくと、とてもじゃないけれどもギブアップしてしまうような民間鉄道も出てくるのではないか。

 関西でいいますと、阪急、阪神が一緒になりましたが、親会社が鉄道事業の赤字を補てんしているみたいな仕組みというのが多分あるんだと思うんですよ。これが、阪急、阪神ぐらいまでならあれですけれども、私の選挙区の北区の中を通っている神戸電鉄とか北神急行みたいな親会社がもっと脆弱なところは補てんし切れなくなってくるという世界が出てきて、例えば北区の中で神戸電鉄が廃線になるような話になると大変なパニックになることはもう目に見えているんです。

 だから、そこまで立ち行かなくなってから考えるのではなくて、今交通政策審議会の鉄道部会で前向きな検討が行われているということでありますが、私は、この問題に限って言えば、役所を挙げて財務省と対峙する、そういう構えをぜひとっていただきたい。それは簡単な話ではないと思いますが、今の財務省の説明で、民間のものについて国の予算は入れられないというその理由だけでは、私自身はなかなか納得しないし、問題も解決しないというふうに思うんですが、この点について、大臣、ちょっと一言だけ。

○冬柴国務大臣 民間鉄道が非常に経営が悪化している、その理由は乗客が減ったということです。昭和五十年、随分昔になりますが、約三十年前になりますが、そのときは、自家用乗用車とその他の公共交通機関とは、乗客はフィフティー・フィフティー、五〇%ずつでした。ところが、平成十五年になりますと、自家用乗用車に乗る人がもう八四%になりまして、そして公共交通機関に乗る人は私鉄もバスも全部入れて一六%になっているわけです。したがいまして、これは利用する人の運賃収入というものに依拠している以上、経営が非常に難しくなるのは当然であります。  そこで、確かに赤羽議員がおっしゃるように、国が財政支援をして支えるという方法、これは一つあると思います。今提出している法律は、そうではなしに、例えば神戸電鉄なら神戸電鉄を利用する乗客とか、そして神戸市とか、あるいは事業者である神戸電鉄株式会社等が寄り集まって、これをどういうふうにするのか。  一つの方法としては、自家用乗用車に乗らずにこれを使おうじゃないかという住民のコンセンサスというものが非常に効くと思うんですね。高齢者の方でも、私もそうですけれども、運転免許証を持っています、乗用車も持っています。しかしながら、それを利用しなくても公共交通機関に乗って目的地に行くということは、若干不便であっても可能なんですね。ですから、地域の住民がこれを本当に支えようということになれば、運転免許証を返上して、乗用車も売り払って、以降これを利用しようじゃないか、そういう地域住民のコンセンサスができれば、これはやはりある程度回帰するであろうし、それに対する国の支援もまた呼び込みやすいわけですね。  私どもは、そういうことをねらってのこの法律案でございまして、事実、そのようにして、廃止した私鉄路線をもう一度地域住民が復活させて運行している事例もあります。そういう発想も非常に大きいと思って今回の法律は提案しているわけでありますので、そういう点についても、我々も情報を提供し、そして地方団体もそういうものを中心に住民との間でコンセンサスを図っていただくということも大事ではないかと思っております。
○赤羽委員

 大臣、ありがとうございます。  おっしゃるように、補助金を出すということよりも乗降客をふやす努力をするということの方が、それはあるべき話だというふうに思うんです。そのためにパーク・アンド・ライドを徹底的に進めるとか、要するに、自家用車の利用が少なくなることが公共交通が再生するということなんですね。

 ただ、住民の合意を取りつけるというのは、口で言うほど簡単じゃないですね。私は、やはり何らかの、これは日本ではなじまないかもしれませんが、シンガポールですとか他の諸外国を見ていましても、ヨーロッパでも各国の例を見ましても、環境という大義名分の中で相当強制的な国土交通行政の方向性というものがあるんだと思うんです。今のこの仕組みですと、では私が地元でNPOみたいなものを立ち上げてこういう提案の協議会をつくろうとしても、とてもじゃないけれども、自家用車を使わないで神戸電鉄を利用しようというようなことにはなかなか合意形成に至らない。では、神戸電鉄の値段が半分になるならいいよとかという話になると、なかなかそうもいかないということで、そんなたやすい話じゃないんじゃないか。

 私は、もちろん今回の法律で、住民が参加して自分たちの地域公共交通はどうあるべきかということを考える、声も出せるという仕組みは大変すばらしい、これは評価されると思うんですが、そこだけではなくて、少子高齢化という、乗降客の分母がまず少なくなっているという構造的な部分があるので、そこについての状況を踏まえながら、私は、補助金をただ入れるというのではなくて、ランニングコストについての助成制度をつくるとか、さっき富山市のことを言いましたけれども、これは上下分離みたいな話なんですが、ハードの部分についてそういったことをもう少し正面に据えてやっていただきたいという私の主張だということで、ぜひこれは、交通政策審議会の鉄道部会でも御議論されているようでありますので、今回の法律ができたことを機に前に進めていただきたい。答弁は要りませんので、強く要望したいと思います。

 今回、高齢社会に対応するためということで公共交通に対する考え方が進められるというのはすごくいいんですが、従来、国土交通省としては、地域公共交通に対するバリアフリー化施策を進めてきた。今回の本法はバリアフリー化施策とどのように連携が可能なのかということが一つ。

 もう一つ、駅のバリアフリー化について、国土交通省は、二〇一〇年までに日々の乗降客が五千名以上の駅に一〇〇%設置する、これは我が公明党のマニフェストでもあるわけですが、この点についての見通しと、また、残された期間がもう三年ですから、残された時間でこれをクリアできるかどうかについての課題をどう考えているのか、この点について。

○冬柴国務大臣 交通バリアフリー法ができまして、今言うように、一日の乗降客が五千人を超え、段差が五メートル以上あるというものについて、優先的にエレベーターあるいはエスカレーターがつけられました。約六五%まで来ておりますが、残りは必ず一〇〇%達成しよう。  ただ、これについては、国だけの費用ではなしに地方団体とか鉄道事業者の負担もあります。そういうことで、国が予算を確保したら必ず全部できるというものではなしに、これも地域住民の声というものが非常に大事だと思います。  交通バリアフリー法が施行されて一番最初につくってもらったのは、実は私の地元の尼崎の立花駅でした。これも、多くの市民の署名とかそういうものを集めて、そして当時の運輸大臣に申し立てをして入れられたようなものでございまして、その後は目覚ましいスピードでこれが進んでいるわけでございます。  交通バリアフリー法から発して、後は今バリアフリー新法まで来ました。それとこの法律との関係でございますが、この法律の五条四項というところで、「高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律」、すなわちバリアフリー新法ですね、新法の「第二十五条の移動等円滑化に係る事業の重点的かつ一体的な推進に関する基本的な構想との調和が保たれ、かつ、」云々と、今回の法律とこの法律とが調和が保たれなければならないということがそこに明記されているように、今回の法律というのは、特に高齢社会というものが急激に進んでおりまして、この方々は乗用自動車の運転とかができない方が多いわけです。そういう背景を踏まえて、この人たちが自立的に、自分の足で生活を営んでいただくためには、どうしても公共交通機関が必要なわけですね。そういうものが撤退をしていく、そういうものについて我々はどう考えるかという非常に深刻な問題が提起されて、この法律ができようとしているわけでございます。  したがいまして、そのような高齢者あるいは障害者の移動というものと今回の法律と密接に関係しているわけでありまして、先ほど来申し上げますように、関係者の協議体は、バリアフリー新法にも協議体があるわけでございます、大体構成員は同じなんですね、そういう意味で、この地域の協議体がこの問題を重点的に取り組んでいただくということが大いに期待されるところであり、私は、そういうところから解決が図られるのではないかというふうに思っております。
○赤羽委員

 今回の立法化がバリアフリー化を加速させるということを強く期待したいと思います。  この法律とは少しずれますが、今の駅のバリアフリーで私ちょっと懸念しているのは、エレベーターの設置だけしていけばバリアフリー化が完了するという駅は今大臣の御答弁どおりなんですが、エレベーターが設置できないような古い駅があるんですね。

 御地元ですと、JRの甲子園口みたいに、物すごい狭いホームが一本あるだけ。ところが、乗降客は多分一日に五万人とか七万人ぐらい。当然、最初にバリアフリー化されなければいけないんですが、エレベーターをつけるスペースすらない。そうすると、駅舎の建てかえみたいな話になって、甲子園口は、そういう意味ではうまく、大々的な工事でやるようになったというふうに聞いていますが、莫大な予算もかかりますし、今のこのバリアフリー法の仕組みだけじゃとても追いつかない。

 まちづくり交付金とかなんとかという世界になるのかもしれませんが、二〇一〇年に一〇〇%やると言っている以上、最後の難しい駅、それで利用客が多い駅というのを、これは地方公共団体に任せるだけではなくて、少し国からの働きかけというのも、ポイントを絞って、必要があるというふうに思うんですが、その点について、鉄道局としてお考えを聞かせていただきたいと思います。

○平田政府参考人 ただいま委員の方から御指摘がありましたように、今後、鉄道事業者だけでは対応の難しい事例、例えば、今委員おっしゃったような事例でありますとか、地下鉄駅などにおきます空間制約を抱えるような事例が顕在化してくることが考えられます。こういったところにつきましては、地域と一体となった対応が一層重要になってくると私どもも考えております。鉄道事業者、地域の関係者の一体となった取り組みが進められ、平成二十二年の目標が達成されるよう、引き続き努力していきたいと考えております。
○赤羽委員 ありがとうございます。終わります。